リンパ腫は、主にリンパ節や脾臓、扁桃腺などのリンパ組織に発生しますが、まれに甲状腺に発生することがあります。
甲状腺の悪性リンパ腫は、甲状腺の悪性腫瘍のうち2~3%とまれですが、多くが橋本病から発症します。
橋本病では、甲状腺にリンパ球がたくさん集まっており、そのリンパ球が腫瘍化することにより、リンパ腫が発症します。
悪性リンパ腫を発症するのは、橋本病のごく一部の人ですが、その多くが60~70歳代で発症します。
症状
典型的な症状は「甲状腺の腫れ」で、数週~2か月の間に急激に甲状腺が大きくなることもあれば、1~2年かけて少しずつ大きくなる場合もあります。
自覚症状がなくても、超音波検査で偶然発見されることもあります。
検査と診断
超音波検査と穿刺吸引細胞診を行い、悪性リンパ腫が疑われた場合、針生検や切開生検で甲状腺組織を採取して正確な診断をつけます。
組織検査により、悪性リンパ腫のタイプ(「MALTリンパ腫」「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」など)が診断されます。
また、CT検査やPET検査、骨髄穿刺などにより、リンパ腫が全身にどの程度広がっているかを調べます。
治療
放射線外照射療法と抗癌剤治療があり、リンパ腫のタイプと広がりに応じた治療が行われます。
この記事の監修者
横浜甲状腺クリニック
院長淡野 宏輔
内分泌・代謝内科医として診療経験を積んだ後、
甲状腺専門病院である隈病院および昭和医科大学横浜市北部病院甲状腺センターで研鑽を積み、バセドウ病や橋本病、甲状腺腫瘍など幅広い甲状腺疾患の診療に従事。
これまで培った知識と経験を生かし、甲状腺専門医として患者さま一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
資格など
- 医学博士
- 日本甲状腺学会 専門医
- 甲状腺超音波ガイド下穿刺診断 専門医
- 日本乳腺甲状腺超音波医学会 評議員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 難病指定医
主な経歴
- 筑波大学医学専門学群 卒業
- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士課程修了
- 筑波大学附属病院
- 国立病院機構 災害医療センター
- 医療法人みなとみらい 浦舟金沢内科クリニック
- 医療法人神甲会 隈病院
- 医療法人みなとみらい みなとみらいクリニック 院長
- 昭和医科大学横浜市北部病院 甲状腺センター







