何らかの原因によって甲状腺に炎症が起こり、組織が破壊されて、甲状腺に蓄えられていたホルモンが血液中に漏れ出ることで、甲状腺ホルモンが過剰になります。
甲状腺は破壊されても痛みはないことから「無痛性甲状腺炎」と呼ばれます。
症状について
血液中の甲状腺ホルモンが増えるため、動悸や息切れがしたり、疲れやすくなります。
症状がほとんど出ず、検査で偶然発見されることもあります。
血液中の甲状腺ホルモンが増加した後、ホルモンが一時的に少なくなります。
これは炎症によって甲状腺に蓄えられていたホルモンが一気に血液中に流れ出て、蓄えられていたホルモンがほとんどなくなってしまうからで、数か月以内に自然に回復します(下図の経過 ①)。
一時的な甲状腺ホルモンの低下がなく経過することもあります(下図の経過 ②)。
数か月から数年後に繰り返して起こることがあります。
橋本病のある人やバセドウ病が治った人に多く、自己免疫が関与していると考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。
出産後2~3か月で起こることもあり、「出産後甲状腺炎」とも呼ばれます。

この記事の監修者
横浜甲状腺クリニック
院長淡野 宏輔
内分泌・代謝内科医として診療経験を積んだ後、
甲状腺専門病院である隈病院および昭和医科大学横浜市北部病院甲状腺センターで研鑽を積み、バセドウ病や橋本病、甲状腺腫瘍など幅広い甲状腺疾患の診療に従事。
これまで培った知識と経験を生かし、甲状腺専門医として患者さま一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
資格など
- 医学博士
- 日本甲状腺学会 専門医
- 甲状腺超音波ガイド下穿刺診断 専門医
- 日本乳腺甲状腺超音波医学会 評議員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 難病指定医
主な経歴
- 筑波大学医学専門学群 卒業
- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士課程修了
- 筑波大学附属病院
- 国立病院機構 災害医療センター
- 医療法人みなとみらい 浦舟金沢内科クリニック
- 医療法人神甲会 隈病院
- 医療法人みなとみらい みなとみらいクリニック 院長
- 昭和医科大学横浜市北部病院 甲状腺センター







