多くの甲状腺腫瘍は甲状腺ホルモンを分泌しませんが、まれに甲状腺ホルモンを過剰に作りだす腫瘍があります。
これを「機能性甲状腺結節」といい、ほとんどは良性腫瘍です。
「Plummer病(プランマー病)」「自律機能性甲状腺結節(autonomously functioning thyroid nodule:AFTN)」とも呼ばれます。
ホルモンを作る腫瘍が1つしかない場合は「単結節性中毒性甲状腺腫(solitary toxic nodule:STN)」、複数ある場合を「中毒性多結節性甲状腺腫(toxic multinodular goiter:TMNG)」と呼ぶことがあります。
軽度の甲状腺機能亢進症もしくは潜在性甲状腺機能亢進症を生じ、軽い動悸や手の震え、若干の体重減少などをきたすか、自覚症状が全くないことが多いです。
高齢者では、心房細動や食欲低下などをきたすことがあります。
診断
血液検査と超音波検査、放射性ヨウ素あるいはテクネシウムを用いたアイソトープ検査(甲状腺シンチグラフィ)を行います。
シンチグラフィでは、甲状腺ホルモンを作る腫瘍に放射性ヨウ素やテクネシウムが多く取り込まれ、腫瘍が濃く映ります。
治療
手術により腫瘍を摘出するか、アイソトープ治療(放射性ヨウ素内用療法)が行われます。
高齢者で手術のリスクが高かったり、アイソトープ治療を望まれない場合には、抗甲状腺薬の服用により治療します。
比較的少量の抗甲状腺薬で甲状腺機能は正常化しますが、完治することは困難です。
この記事の監修者
横浜甲状腺クリニック
院長淡野 宏輔
内分泌・代謝内科医として診療経験を積んだ後、
甲状腺専門病院である隈病院および昭和医科大学横浜市北部病院甲状腺センターで研鑽を積み、バセドウ病や橋本病、甲状腺腫瘍など幅広い甲状腺疾患の診療に従事。
これまで培った知識と経験を生かし、甲状腺専門医として患者さま一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
資格など
- 医学博士
- 日本甲状腺学会 専門医
- 甲状腺超音波ガイド下穿刺診断 専門医
- 日本乳腺甲状腺超音波医学会 評議員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 難病指定医
主な経歴
- 筑波大学医学専門学群 卒業
- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士課程修了
- 筑波大学附属病院
- 国立病院機構 災害医療センター
- 医療法人みなとみらい 浦舟金沢内科クリニック
- 医療法人神甲会 隈病院
- 医療法人みなとみらい みなとみらいクリニック 院長
- 昭和医科大学横浜市北部病院 甲状腺センター







