甲状腺ホルモンは妊娠の成立や維持、胎児の発育に必要で、甲状腺ホルモンの不足は「不妊」「流産・早産」「妊娠高血圧症候群」などの原因になることがあります。
妊娠を希望する場合は、妊娠前から甲状腺機能を正常に保つ必要があり、甲状腺機能が低下している場合は甲状腺ホルモン薬(チラーヂンS)を服用します。
甲状腺機能の調整は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を指標に行います。
通常のTSHの基準上限値は 4.23 μU/mLですが、それより低い 2.5 μU/mLを上限値として甲状腺ホルモン薬の服用量を調整します。
妊娠成立後
妊娠成立後は、妊娠の維持や胎児の発育のため、必要とする甲状腺ホルモンの量が増えるので、甲状腺ホルモン薬を増量します。
また、妊娠をきっかけに甲状腺ホルモン薬の服用を始めることもあります。
妊娠初期は4週ごと、その後は妊娠30週前後に受診して、甲状腺機能を確認します。
出産後は、甲状腺モルモンの必要量が妊娠前の状態に戻るため、増量していた甲状腺ホルモン薬は減量または中止します。
授乳中も、甲状腺ホルモン薬は問題なく服用できます。
この記事の監修者
横浜甲状腺クリニック
院長淡野 宏輔
内分泌・代謝内科医として診療経験を積んだ後、
甲状腺専門病院である隈病院および昭和医科大学横浜市北部病院甲状腺センターで研鑽を積み、バセドウ病や橋本病、甲状腺腫瘍など幅広い甲状腺疾患の診療に従事。
これまで培った知識と経験を生かし、甲状腺専門医として患者さま一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
資格など
- 医学博士
- 日本甲状腺学会 専門医
- 甲状腺超音波ガイド下穿刺診断 専門医
- 日本乳腺甲状腺超音波医学会 評議員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 難病指定医
主な経歴
- 筑波大学医学専門学群 卒業
- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士課程修了
- 筑波大学附属病院
- 国立病院機構 災害医療センター
- 医療法人みなとみらい 浦舟金沢内科クリニック
- 医療法人神甲会 隈病院
- 医療法人みなとみらい みなとみらいクリニック 院長
- 昭和医科大学横浜市北部病院 甲状腺センター







