細胞が自ら増殖し、正常の細胞とは形態が異なる「腫瘍(濾胞腺腫や甲状腺癌)」と違って、外からの刺激に対して反応した細胞が、正常な形態を保ったまま過剰に増殖したもの、いわゆる「過形成」です。
厳密にいうと腫瘍ではないものの、良性の「しこり」であり、一般的には良性腫瘍に含めて考えられます。
しこりが1つの場合は「腺腫様結節」、複数の場合は「腺腫様甲状腺腫」と呼びます。
しこりが大きければ首の腫れに気がついたり、首が圧迫され、ものを飲み込む時に違和感を感じることがありますが、通常は自覚症状が無く、検診等の超音波検査によって偶然発見されることもあります。
しだいに大きくなり、鎖骨の下の縦隔(左右の肺の間)にまでしこりが侵入することがあります(縦隔内甲状腺腫)。
まれに甲状腺ホルモンを過剰に作るしこりもあります(機能性甲状腺結節)。
診断
治療
一部のしこりは大きくなることがあるため、半年から1年ごとに超音波検査と血液検査で経過をみます。
首の腫れが目立つ場合や圧迫症状が強い場合は、手術やラジオ波焼灼療法が行われます。
ただし、悪性腫瘍の合併が疑われる場合や縦隔内甲状腺腫については、ラジオ波焼灼療法の適応はなく、手術が勧められます。
機能性甲状腺結節には、アイソトープ治療(放射性ヨウ素内用療法)や手術が行われます。
この記事の監修者
横浜甲状腺クリニック
院長淡野 宏輔
内分泌・代謝内科医として診療経験を積んだ後、
甲状腺専門病院である隈病院および昭和医科大学横浜市北部病院甲状腺センターで研鑽を積み、バセドウ病や橋本病、甲状腺腫瘍など幅広い甲状腺疾患の診療に従事。
これまで培った知識と経験を生かし、甲状腺専門医として患者さま一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
資格など
- 医学博士
- 日本甲状腺学会 専門医
- 甲状腺超音波ガイド下穿刺診断 専門医
- 日本乳腺甲状腺超音波医学会 評議員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 難病指定医
主な経歴
- 筑波大学医学専門学群 卒業
- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士課程修了
- 筑波大学附属病院
- 国立病院機構 災害医療センター
- 医療法人みなとみらい 浦舟金沢内科クリニック
- 医療法人神甲会 隈病院
- 医療法人みなとみらい みなとみらいクリニック 院長
- 昭和医科大学横浜市北部病院 甲状腺センター







