甲状腺を構成する濾胞(ろほう)細胞の一部が腫瘍化したもので、ゆで卵の薄い膜のような被膜で包まれ、ゆっくりと大きくなっていくのが特徴です。
超音波検査や穿刺吸引細胞診を行っても、悪性の「濾胞癌」と見分けられない場合が多くあります。
そのため濾胞腺腫と濾胞癌を合わせて「濾胞性腫瘍」と呼びます。
診断
手術で腫瘍を摘出した後、顕微鏡で腫瘍の全体像を調べて、「濾胞腺腫(良性)」「濾胞癌(悪性)」のいずれであるかを診断します。
「腫瘍を包んでいる膜(被膜)を腫瘍細胞が突き破っていない」「腫瘍内や腫瘍周辺の血管に腫瘍細胞が侵入していない」「他の臓器への転移がない」という条件を満たしているものを、濾胞腺腫と診断します。
治療
基本的に手術は行わず、超音波検査と血液検査を定期的に行って経過をみます。
「腫瘍の表面が不整」「腫瘍が硬い」「腫瘍の大きさが3~4cm以上」「腫瘍が増大傾向にある」「血液中のサイログロブリン値が非常に高い」などの場合は、悪性の可能性を考え、手術が勧められます。
この記事の監修者
横浜甲状腺クリニック
院長淡野 宏輔
内分泌・代謝内科医として診療経験を積んだ後、
甲状腺専門病院である隈病院および昭和医科大学横浜市北部病院甲状腺センターで研鑽を積み、バセドウ病や橋本病、甲状腺腫瘍など幅広い甲状腺疾患の診療に従事。
これまで培った知識と経験を生かし、甲状腺専門医として患者さま一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
資格など
- 医学博士
- 日本甲状腺学会 専門医
- 甲状腺超音波ガイド下穿刺診断 専門医
- 日本乳腺甲状腺超音波医学会 評議員
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 難病指定医
主な経歴
- 筑波大学医学専門学群 卒業
- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士課程修了
- 筑波大学附属病院
- 国立病院機構 災害医療センター
- 医療法人みなとみらい 浦舟金沢内科クリニック
- 医療法人神甲会 隈病院
- 医療法人みなとみらい みなとみらいクリニック 院長
- 昭和医科大学横浜市北部病院 甲状腺センター







